今回の徒然草第六十四段で、兼好法師が取り上げているのは、牛車(ぎゅうしゃ)に飾る「五つ緒」という紐のルールについてのお話です。
ルールとかマナーって、人の性格じゃなくて『役職』で決まること、ありますよね。
「え、車をデコる紐の本数まで決まりがあるの!?」と思わずツッコミたくなる、平安〜鎌倉時代のちょっと意外なマナー事情をご紹介します!
徒然草第六十四段の原文
まずは、700年前の兼好さんが「牛車のこの飾り、誰でも使えるわけじゃないよ」と語っているところを、原文で見てみましょう。
車の五つ緒は、必ず人によらず、程につけて、きはむるつかさ、位にいたりぬれば、乗るものなりとぞ、ある人仰せられし。
徒然草第六十四段のポイント解説
ちょっと分かりにくい言葉が出てくるけど、ここは「五つ緒は人柄じゃなくて、身分で決まる」と押さえておけばOKです。
- 車の五つ緒(くるまのいつつお)
牛車の「八葉(はちよう)」などの飾りを留めるために使う、5本の紐のこと。いわば最高級のドレスアップパーツみたいなものです。 - 必ず人によらず
その人個人の人間性や、人柄の良し悪しには関係なく。 - 程(ほど)につけて
立場や身分の程度に応じて。 - きはむるつかさ
最高の官職(大臣などトップクラスの役職)。
徒然草第六十四段のエモ語訳

それでは、「五つ緒の牛車に乗れるのは、どんな人?」という700年前のルールを、今の言葉で読んでみましょう。
高級車の「特別仕様」は人柄じゃなくて肩書きで決まる!?
牛車の『五つ緒(いつつお)』っていう5本の特別な紐飾りがあるんだけどさ。
あれって、その人の人間性が素晴らしいから許可される、とかじゃないんだよね。
とある識者の人が、こんなことを教えてくれました。
純粋に、立場やランクの問題。
「最高の役職や、それ相応の位にまで上り詰めたら、誰でも乗っていい(つけていい)決まりになっているんだよ。」…なるほど!
どんなに性格が良くても、偉くならなきゃその紐はつけられないってことか。
徒然草第六十四段ので兼好さんが言いたかったこと

五つ緒の牛車に乗れるかどうかは、人柄ではなく身分で決まる。
「あの人は素晴らしい人格者だから」ではなく、単純に「その役職に就いたから」。
昔のルールって、思った以上に細かくてドライなんだなぁと感じるエピソードです。
私ならこう思う

ここでは、700年前のルールを今の感覚でちょっとだけツッコんでみます。
「偉くなったら誰でも乗っていい」って、どういうシステムなのよ!
現代で言えば、「社長になったから会社の高級社用車に乗れる」みたいな感じかな?
…いや、牛車の紐まで肩書き制なのね!
ちなみに、大人のルールについて書かれている本を探すときにはYomeru(ヨメル)がおすすめです。



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