今回は、最新の宮殿(内裏)が完成したときに起きた、あるカッコよすぎる徒然草第三十三段のエピソードを紹介するね。
突然だけど、プロが「完璧!」って言ってるものに、さりげなく「ここ、前はもっとシンプルで素敵だったよ」って言える人、憧れない?
兼好さんは、そんな「昔の本当に良いもの」を知っている人の、押し付けがましくない知識と記憶力にシビれたんだ。
いわば、アップデートされた最新版よりも、実は「初期版のシンプルさ」こそが正解だった……というお話。
それでは、内裏の修復現場で起きた「神の指摘」についてエモ訳していこう!
徒然草第三十三段の原文

この段の原文は以下の通りです。 一緒に読んでみましょう。
今の内裏作り出だされて、有職の人々に見せられけるに、いづくも難なしとて、すでに遷幸の日ちかくなりけるに、玄輝門院御覧じて、閑院殿のくしがたの穴は、まろく、ふちもなくてぞありしと仰せられける、いみじかりけり。
是はえふの入りて、木にてふちをしたりければ、あやまりにて、なほされにけり。
徒然草第三十三段のポイント解説
この段では「本物を知る人の審美眼」を描いています。
新しい皇居が完成し、専門家たちが「どこにもミスはない」とドヤ顔で報告していた時のこと。
玄輝門院(げんきもんいん)という女性が、「昔の宮殿はもっとこうだったはずよ」と一言。
その記憶が実は大正解で、プロたちのミスを正したという、知的でスタイリッシュなエピソードです。
徒然草第三十三段の📘キーワード解説
- 有職(ゆうそく)の人々: 儀式や歴史のルールに詳しいプロフェッショナルたち。
- 遷幸(せんこう): 天皇が新しい宮殿に引っ越すこと。
- くしがたの穴: 櫛のような形をした、装飾的な窓や穴のデザインのこと。
徒然草第三十三段のエモ語訳

この段をエモ訳してみました。 一緒に読んでみましょう。
最新の宮殿、完成間近!
新しい内裏(今の皇居みたいな場所)が完成して、その道のプロたちが最終チェックに集まったんだ。
「どこを見ても完璧ですね」「ミスひとつありません」なんて言い合って、天皇が引っ越してくる日もいよいよ間近に迫っていた時のこと。
プロも気づかない「違和感」
そこに、玄輝門院(げんきもんいん)様がふらっと現れて、現場をパトロールしてくれたんだよね。
そして、さらっと神指摘かましてくれた。
「閑院殿(前の宮殿)にあったあの櫛形(くしがた)の穴はね、もっと丸くて、縁取りなんてなくてスッキリしてたはずよ」
「初期設定」の方がオシャレだった説
実は今回の新しいデザインでは、窓の中に余計な飾り(えふ)が入っていて、木で縁取りがされていたんだ。
プロたちは「これが最新だし、豪華でしょ?」って思ってた。
でも門院様は「いや、昔のほうがもっと引き算の美学があった」って見抜いてたんだよね。
調べてみたら、門院様の言う通りだった。
プロたちの完全なミスだったから、すぐに直されたんだよね。
徒然草第三十三段の言いたかったこと
兼好法師がこの段で言いたかった結論は、
どれだけ知識があるプロでも、経験や記憶に裏打ちされた「本物の感覚」には勝てない。したがって、最新の流行りや豪華なデコレーションに惑わされず、昔から続く「シンプルで正しい形」を覚えている人は、マジで尊敬に値する。 いわば、マニュアル通りに作った完璧なものより、かつての素敵な瞬間を覚えている人の「感性」こそが、文化を守っていくんだ。
ということです。
徒然草第三十三段のキーワードは、「玄輝門院御覧じて……いみじかりけり」。
だからこそ、最新のトレンドを追うのもいいけど。
たまには「昔からずっと愛されている形」を勉強してみよう。
そうすることで、あなたの中にも「嘘を見抜ける、カッコいい審美眼」が育っていくはずだよ。
上司とのやりとりについての本を読んだ後の感想を「ブクスタ」で書くと、誰かのためになるかも。



コメント